【開催報告】構想の場「リビングラボの実践メソドロジーを考える」

【日時】11月29日(火)16:00-18:45

【活動カテゴリ】構想の場「リビングラボ×デザインラボ」

【テーマ】リビングラボの実践メソドロジーを考える

【内容】リビングラボの方法論を整理するための視点やキーワード、論点などを抽出するために、目的工学や知識創造、デザイン、事業開発、コミュニティ、社会実装などの視点から議論しました。

  生活者とともに社会課題を解決する場であるリビングラボは、目的や主体によって様々なスタイルがあります。今回は多様な立場のリビングラボ実践者にその方法論や課題、今後の展望などをお話いただくことで、キーワードを抽出しました。

 具体的には、生活者視点や共感をベースにすることや、シチズンシップの醸成、オープンな市民参加型を促すためのデジタルの有効活用、企業ニーズに適したリビングラボを選べる仕組み、産業としてのリビングラボなど、いずれもリビングラボのプリンシプルとも言えるエッセンスでした。

今回議論した内容は、FCAJアカデミー主催によるリビングラボ研究会(2023年1月〜)にて引き続き議論していきます。

【開催報告】海外連携プログラム「北欧エスポー市のスマートシティイノベーション構想」

フィンランド第2の都市エスポーはアアルト大学の教育機関や国立研究所がコンパクトに集まり、マイクロソフト、ノキアなどの世界的企業をはじめスタートアップの本社も軒を連ねる北ヨーロッパ最大のイノベーションハブです。

そのエスポー市とVTT技術研究センター等が今夏に立ち上げたSmart City Innovation Clusterのグローバル連携の推進にあたり来日するメンバーからその構想をうかがい、スマートシティやイノベーションエコシステムについて議論しました。

環境負荷の低い人の流れを生み出すBeyond MaaSをはじめ、都市のあらゆるデータを統合しスマートシティの未来の価値をシミュレーションすることで最適な意思決定につなげるなど、先駆的なデジタルプラットフォームの構想を共有いただきました。

またフィンランドでは機会の平等がとても重視され、No one left behindのポリシーで誰もが社会の恩恵を受けるような、市民参加型のまちづくりが図られています。と同時に、資源は借り物であり、次世代へ返すものであるという意識のもと、サステナビリティが前提で、その上にビジネスがあるという視点も、示唆に富むものがありました。

※フィンランドは2022年度の世界幸福度ランキングで5年連続1位

※エスポー市は2018年の「世界で最も知的なコミュニティ都市」に選出され、「ヨーロッパで最も持続可能な都市」を過去2年連続受賞

※VTT技術研究センターは、フィンランドの科学技術イノベーションを牽引する国営の応用研究センター

【開催報告】FCAJアカデミー「構想力を高めるリカレント教育プログラム」

「構想力を高めるリカレント教育プログラム」

FCAJ アカデミー × SHIBUYA QWS連携プログラム  

FCAJアカデミーは、SHIBUYA QWS(*)との共催により、「都市・コミュニティの新たなビジネス機会」を洞察し、構想力を涵養する企業向けリカレント教育プログラムを実施しました。

リカレント教育の重要性が社会的にクローズアップされる中、FCAJ流イノベーション人材教育のプロトタイピングを企図したものです。

7月26日から10月11日までの全7回、SHIBUYA QWSが連携する6つの大学(東京大学、東京工業大学、東京藝術大学、慶應義塾大学、早稲田大学、東京都市大学)の協力のもと、多元的な専門領域(**)から「アフターコロナ時代の都市サービス」を学び、俯瞰的な視座から新たなビジネス機会の“方向感”を洞察することを目的としました。プログラムでは、動画による事前学習、専門家によるインプット、専門家自らのフィールド経験をケースとする受講者同士の対話、自らの問いの考察(目的の構想)を繰り返しました。

FCAJとSHIBUYA QWSの会員企業を中心に24名が参加し、うち6回をSHIBUYA QWSで対面開催しました。久しぶりのワークショップと言うこともあり、会場も(静かに)盛り上がりました。最終回はQWSスクランブルホールの舞台に上がり、ビジネスの構想につながる自らの「問い」を発表、イノベーションの専門家と若手アントレプレナーからのフィードバックを受けました。事後のアンケートでは、9割の受講者が新しい気付きを得たとのことで、さらに7割強がここでの気付きは自社に持ち帰って活かせるとの感想を寄せられました。

今回の取り組みは、大学内から社会との接点が多いフューチャーセンターへとリカレント教育の「場」を取り出し、互学互酬による新たな「学びのカタチ」を試行したものです。「多様な専門領域に跨がる知見」、「複数大学の専門家とのネットワーク」、「異業種とのフラットな対話の機会」、「問いを軸とするプログラム構成」という点に評価いただきました。
日常の仕事生活を送りつつ、人と人の関係性を“新結合”し、新たな価値を創ろうとの思いを共有するコミュニティ作りこそが、目指すべきリカレント教育のスタイルということを実感するプログラムとなりました。(*)https://shibuya-qws.com 
(**)民鉄ビジネスの現況、アート思考、IoTセンシング、データマネジメント、エネルギーDX、知識創造経営、コミュニティデザイン、アントレプレナーシップ、総合デザイン工学、システムズ・エンジニアリング

■プログラム概要はこちらもご参照ください
稼働紹介 FCAJアカデミー「構想力を高めるリカレント教育プログラム」

ナレッジシェアビジット#9「社会起点の用途発想」を開催

ナレッジシェアビジット#9「社会起点の用途発想」を開催

10月25日に通算第9回目となるナレッジシェアビジットを開催し、「社会起点の用途発想」をテーマに、日本特殊陶業、島津製作所、積水化学工業、JST科学技術振興機構によるオーナーで議論しました。

前半では、主にBtoB企業の3社から、創業の歴史や、現在のコア技術と提供価値についてご紹介いただき、グループワークでは、他のFCAJメンバーとの対話を通して技術アセットの本質的な価値を紐解き、技術と社会をつなぐ共通言語(バウンダリーオブジェクト)をたくさん抽出しました。

後半では、JSTから社会や人間起点のつくりたい未来像を提示いただき、それに照らし合わせて、前半の共通言語を新しい価値や用途に昇華させるワークを行いました。

以上を通じて、機能価値や体験価値、意味的価値をつなぐ、何らかのバウンダリーオブジェクトを導出することが可能であり、そのことは新しい用途開発ストーリーにつながることが実感をもって共有されました。

 

<プログラム構成>

1. テーマトーク「共感・共創へのデザインアプローチ」:FCAJ小島マイスター

2. ①オーナープレゼン1「自社の顧客価値や技術アセットの紹介」:日本特殊陶業、島津製作所、積水化学工業

3. ②グループワークStep1 「自社アセットの本質的価値を言語化する」

4. ③オーナープレゼン2「つくりたい未来社会の提示」:JST科学技術振興機構

5. ④グループワークStep2 「未来像に照らし合わせて新しい用途や価値を発想する」

 6. グループ発表

FCAJ構想の場「サーキュラーソサエティ×デザインラボ」を開催いたしました

2021年度から分科会として議論しておりますサーキュラーソサエティですが、今回はデザインラボ活動と連携し、全体プログラムとして9月20日に行いました。

サーキュラーソサエティを、他人ゴト&受け身ではなく、自分ゴトとして主体的に取り組めるよう、社会システムの革新や新産業をつくるトリガーとなる問いを考えることを目的としました。併せて、メンバー間での活動を共有することで連携のきっかけとし、それぞれの活動の輪を大きくしていくことも図りました。

そのために、多様な登壇者の方々から示唆に富むインプットをいただきながら、以下の3部構成で議論を進めました。

①サーキュラーソサエティの視点(現在進行中の先端的な取組み) 

②デザインの視点(ビジネス、人材、創造性)

③問いの視点(サーキュラーソサエティ×デザイン)

当日は合計60名が参加し(リアル会場30名、オンライン30名)、活発な議論を通じて、既成概念に囚われない「問い」や発想が多々生まれました。

ナレッジシェアビジット#8「心理的安全な場」を開催

8月30日に通算第8回目となるナレッジシェアビジットを開催し、「心理的安全な場」をテーマに、富士通、豊田通商、日建設計によるオーナーで議論しました。

社内チームでの関係づくり、企業内のナナメの関係性、個人間のポジティブなコミュニケーションなどオーナー各社の問題意識と取り組みをお話いただきました。

チームの多様性を活かすには、パーパスの下で、個人のモチベーションを高めつつチームとしての信頼関係を築くことが重要で、企業内や企業間に、どのような「居場所」や「関係性」をつくるかなど活発な意見交換がなされました。

心理的安全性は、社員のエンゲージメントのみならずイノベーションを生み出す上でも組織のソフトファクターとして欠かせない要素であることが再確認されました。

<プログラム構成>

1. テーマトーク「イノベーション風土としての心理的安全性」 :FCAJ片岡理事

2. オーナープレゼン(活動紹介、課題提起など)、Q&A

 「組織やチームが価値創造にチャレンジするカルチャーと場のデザインとは?」:富士通

 「マネジメントとミドルの間の心理的安全性の構築に向けて」:豊田通商

 「失敗を資産にする技術者集団のチャレンジを!」:日建設計

3. 対話セッション(ブレイクアウトルーム)

4. ラップアップ

ナレッジシェアビジット#7「場を通じたコンセプトメイキング」を開催

昨年度(2021年度)から引き続き今年度もナレッジシェアビジット(メンバー間で互いに活動や場を紹介し合い、対話を通じて学び、共創のきっかけをつくる)を行っています。

6月22日に通算第7回目を開催し、「場を通じたコンセプトメイキング」をテーマに、議論しました。

“みる”技術を軸に未来を描くプラットフォーム’envisioning studio’を展開されるコニカミノルタ、霞ヶ関にて新しい官民共創によるコンセプトデザインを試行している中央日本土地建物、様々な領域のメンバーや最先端テクノロジーの新結合を促すMIRAI LAB PALETTEを運営する住友商事、などから活動紹介や課題提起いただきながら、場を通じたコンセプトメイキングを考えました。

<プログラム構成>

1. テーマトーク「場から生み出すコンセプト」:FCAJ加藤理事

2. オーナープレゼン(活動紹介、課題提起など)、Q&A

 「新たな価値を共創するために、わたしたちがenvisionできる未来とは?」:コニカミノルタ

 「新しい官民共創のあり方とは?」:中央日本土地建物

 「イノベーションの場におけるKPIとは?」:住友商事

3. 対話セッション(ブレイクアウトルーム)

4. ラップアップ

富士通Learning Festivalで新生命産業を議論

2022 年4月6日トポス会議のゴールドスポンサーとして会議運営を支えてくださった、富士通(株)へのアフターイベントとして、トポス会議のキーノートスピーカーである東京医科歯科大学武部貴則先生、そしてFCAJ代表理事である紺野登、理事中山による、新生命産業をより深く理解するために、富士通Learning Festivalにおいて、Zoom webinerとSlidoを併用した、双方向ダイアログを6月7日に行いました。

当日は
①特に日本において未来を語る場が少ないのではないか?
②今後生命産業x DXがどう言う未来を見せてくれるのか?
③工業も大量生産からオーダーメイドの時代に移っていく中で医療というのはどうあるべきなのか?
④生命x DXにおいて今後倫理をどのように考えるのか
の4つの質問を軸にしながら、約200名の参加者からの疑問をぶつけながら、今回のコンセプト新生命産業について、語る場が形成できました。
今後もFCAJ会員企業様からの多くの疑問に回答できる機会を設けていく予定です。
乞うご期待!

第16回 トポス会議を実施いたしました

2022年4月6日、オンラインウェビナーにて、第16回トポス会議「新生命産業の共創~構想力が築く未来」を開催、国内外から300名を超える登録者の中から250名の参加者を得て、大盛況のうちに終了しました。開催内容を報告いたします。

タイトル:第16回トポス会議「新生命産業の共創 〜構想力が築く未来」

日時:2022年4月6日(水)16:00〜19:15

会場:ZOOMオンライン

主催:一般社団法人Future Center Alliance Japan(FCAJ)、WorldWiseWeb(w3i)

協賛:富士通(株)、一般社団法人Japan Innovation Network(JIN)、アステラス製薬(株) 、TDK(株)、コクヨ(株)

協力:The New Club of Paris(NCP)、Open Innovation Lab of Norway (OIL)、Sundred、EcosyX Lab

言語:日本語、英語(同時通訳あり)

武部先生からは、個人ベースの医療をテーマにInventionとFearlessの重要性をお話しいただき、エイミー氏からは、生物学とデジタルの融合がもたらす未来産業のインパクトについて紹介いただきました。
その後のTopos1では、倫理に基づく目的が社会的価値と経済的価値を統合する役割を担うことが話され、Topos2では、新しい意味や文脈を作ることのできる利他的意識と精神性を備え、場を繋ぎ越境できるインタープレナーが求められていることが議論されました。
最後のtopos3では、新生命産業はウェルビーイングや倫理観といった価値からなっているとすると、従来の定義における「産業」とは異なる意味における新しいエコシステムが重要であることが話されました。そして野中先生からは、科学技術よりも芸術や人間性が優先されること。新生命産業の共創とは、私たちの生き方や存在意義を問うことであり、実践的な知恵、賢慮が重要であること。相互主観性、共感に基づく知的戦いの場(トポス)の重要性などが語られました。

当日の議論のサマリーは、下記よりダウンロードしてご覧いただけます。
(PDF形式 371KB)

FCAJシンポジウム2022 デザインの構想力~デザインマネジメント4.0を開催いたしました。シンポジウムレポートを公開しています

デザインという知的資源をいかに有効活用し、イノベーションにつなげるかを3つの側面から対話の場を設けました。デザインを未来に向けてどう定義づけるか?そして産業や経営とどう結びつけていくのか?非常に奥の深いテーマです。
このシンポジウム以降もFCAJは「デザインラボ活動」を2022年度の主要テーマの一つとして取り上げていきます。

プログラム

1. Keynote FCAJ専務理事 紺野登

2. 第一部「エコシステムのためのデザイン」

イノベーションはもはやエコシステムで考えていく必要があります。ではそこにおけるデザインの知とは?
パネリスト:西垣 淳子氏(経済産業研究所)、斉藤 卓也氏(文部科学省)、森 正勝氏(日立製作所)、小島 健嗣氏(元富士フイルム、design MeME)
モデレータ:紺野 登(FCAJ代表理事)

3. 第二部「新たなデザイン人育成のためのカリキュラム」

20世紀は工業デザイナーを含め多様なデザイナーが登場しましたが、21世紀は一体どんなデザイナーを育成すべきなのでしょうか?
パネリスト: 藤原 大氏(DDI、多摩美術大学)、大場 光太郎氏(産業技術総合研究所)、平井 康之氏(九州大学大学院)、山際 邦明(豊田通商、FCAJ理事)
モデレータ:齋藤 敦子(コクヨ、FCAJ理事)

4.第三部 「デザインマネジメント4.0(提言)」
パネリスト: 長谷川 豊氏(ソニー)、平賀 明子氏(コニカミノルタ)、西澤 明洋氏(エイトブランディングデザイン)、遠山 正道氏(スマイルズ) 
モデレータ:石川 貴之(日建設計、FCAJ理事)

5. ラップアップ、今後のFCAJ活動(2022年の活動計画など)


FCAJ/BAO

第一部、第二部、第三部でのパネルディスカッションの
レポートを公開いたしました 。

下記よりダウンロードしてご覧いただけます。(PDF 991KB)

ナレッジシェアビジット 全6回実施致しました。Executive summaryを公開しています

イノベーションに必要な6つのピースをテーマに、メンバー間で互いに活動や場を紹介し合い、対話を通じて学び、共創のきっかけをつくるスプリントプログラム「ナレッジシェアビジット」を2021年9月から2022年2月まで実施。
毎回FCAJメンバーの3社から、テーマにまつわる活動紹介や課題共有、最優先で取り組みたいこと等をお話しいただきながら、メンバー間でのコラボレーションにつなげたり、オープンイノベーションの知見を深めたり、バーチャルコミュニティを広げていきました。


■9月「イノベーション人材育成」
<オーナー企業>富士通、一般財団法人日本経済研究所、富士通ラーニングメディア
■10月「場の運営」
<オーナー企業>日東電工、博報堂、NTTデータ
■11月「組織インフラ」
<オーナー企業>ICMG、味の素、前田建設工業
■12月「目的と構想力」
<オーナー企業>一般社団法人Japan Innovation Network、JX金属、三菱地所
■1月「研究開発、リビングラボ」
<オーナー企業>日立製作所、マルホ、ワコール
■2月「共創エコシステム」
<オーナー企業>NTTコミュニケーションズ、東急ほか

Executive summaryを公開いたしました。
下記からダウンロードしてご覧いただけます(PDF 497KB)

FCAJ構想の場「サーキュラーソサエティ」分科会の開催

FCAJでは、中長期的な重要課題をテーマに、社会構造を変革するコンセプトをデザインし実装につなげる活動を「構想の場®︎」と称して、有志のメンバー企業と分科会を開催しています。

そのテーマの1つでもある「サーキュラーソサエティ」では、物質的な循環のみならず、サービス、デザイン、社会資本、知的資本まで射程に入れた生態系への負荷の小さい社会を実現するためのコンセプトデザインと社会実装を目指しています。

今年度は3回実施してきましたが、サーキュラーエコノミー・ダイアグラム等も活用しながら、参加企業が自社の事業活動を、環境貢献や環境負荷などに分類しながらマッピングしていき、循環型社会の全体像を把握してきました。

全体像の中で各社のポジショニングが見えてくると、以下のような連携の糸口が見えてくることがわかりました。

・連携案1)自社の環境貢献のノウハウを他社へ展開
・連携案2)自社が今後やりたいことを他社と共同で実施
・連携案3)バリューチェーンの全体最適のために他社の環境活動にも貢献するように自社の事業活動を見直し

2022年2月15日の第4回分科会では、上記の結果も参考に改めて循環型社会を俯瞰しながら、具体的な連携案を探り、2022年度には具体的なコラボレーションの実現を目指します。

イノベーションの場の評価モデル「EMIC」のベンチマーク調査を実施ししています

FCAJでは、2019年に世界に先駆け「イノベーションの場のインパクト」調査をもとにEMIC (Evaluation Model for Innovation Centers)モデルを提唱し、2020年には、EMICのフレームワークを活用したWebサーベイを行い、日本と欧州の87の場の特徴や違いを知ることができました。

 

そのサーベイ結果では、特に日本は、①場への適切な人材の配置と運営の自主性 ②戦略的な実践のプログラムづくり ③経営戦略の中での場の独立した位置付けなど、効果が現れている企業との差異が明らかになりました。場の継続性や戦略性の弱さがボトルネックになっているようです。

 

そこで2021年度はベンチマーキングやデプスインタビューを中心とした深掘り調査をスポンサー企業5社と実施しています。本プログラムの狙いは『イノベーションの場の成功要因を参加企業自身が発見して議論を深め、自社への適応を進める』ことにあります。

これまでに以下のベンチマーク調査を進めており、分析結果のサマリーは2022年度に共有する予定です。

[国内]4社訪問、3社デプスインタビュー

富士フイルム OI-Hub(オープンイノベーションハブ)

ダイキン工業 TIC(テクノロジーイノベーションセンター)

積水化学工業 MIC(水無瀬イノベーションセンター)

SAPジャパン (エクスペリエンスセンター東京、インスパイア-ドラボ、イノベーションフィールドフクシマ)

 

[海外]5社訪問(オンライン)、4社デプスインタビュー

オランダ MALL(Marineterrein Amsterdam Living Lab)

イギリス Connected Places Catapult

デンマーク Blox

オランダ HTCE(High Tech Campus Eindhoven)

フィンランド ESPOO(ESPOO市、Nokia、VTT)

 

2022年1月17日には、上記ベンチマーク調査の一環として、FCAJメンバー限定に、「欧州No1のサステナブルで知的な都市エスポー市から学ぶイノベーションエコシステム」と題した海外プログラムを実施しました。エスポー市やVTT(科学技術研究所)、Nokiaなどから、エコシステムの実践を学ぶ機会となりました。

国内外のイノベーション創造の「場」の調査結果公表

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FCAJは世界初の「場」の評価モデルであるEMIC(Evaluation Model for Innovation Centers)を開発、国内外の「場」87箇所、13カ国からの回答から定量分析を行いました。「国内外のイノベーション創造の「場」の調査報告書 〜これからの「場」のマネジメントはどうあるべきか」と題して、そのダイジェスト版を以下に公表いたします。

尚、この評価モデルEMICは、今後、より具体的なイノベーションのための解決方法に繋がるデータを蓄積し、実践的モデルとして広めていきます。

下記のボタンからPDFでダウンロードしていただけます

【終了しました】6/18 EMICフォーラム2021 「イノベーションの「場」はどうあるべきか - 日本初の国内外イノベーションの場の調査 にみるイノベーション経営と場づくり-

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開催速報

見逃し配信を希望される方が多数いらっしゃったので、後日フォーラム動画を公開することになりました。
準備が整うまで今しばらくお待ちください。

先立って、イベントで使用したスライドを公開いたします。
※資料は出典を明記の上ご活用ください。
資料内の© 2021 FCAJ All Rights Reserved. が見える状態での使用、またはFCAJHPのURLを記載してください。


コロナ禍により、テレワークを軸とした働き方改革が広がりを見せていますが、「場」を活用したイノベ―ション活動にも変化が起きています。
計画にない偶発性やひらめきを重視する組織は一緒に居ることを重視し、どこに居ても協業は可能だとする組織はグローバルレベルで
在宅勤務を推進しています。重要なことは、知の創りかたに注目し、イノベーションを加速する場のあり方を考えることです。
こうしたイノベーションのための「場」の戦略と実行の有無が、5,10年後に大きな差となり、企業のサステナビリティにも大きな影響が出てくると思われます。
そのための「場」をどう設計し、運営するかが問われています。

(一社)Future Center Alliance Japan(以下、FCAJ)は「場」を通じたイノベーションの加速支援を探るために、
日本初の国内外イノベーションの「場」の調査(EMIC=Evaluation Models for Innovation Centers)を、
慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科(SDM)との協業で実施してまいりました。
成果を上げている場とそうではない場、または海外と国内の比較など、国内外の約90の回答から、今後の「場」の運営に関するヒントが見えてきています。

本フォーラムでは海外調査を含めた調査全体の報告の後、実践者によるパネルディスカッションから、
今後の「場」の在り方を展望していきます。
社内外の関係者もお誘い頂き、ぜひ多くの方にご参加いただければと思います。

事前申込制となっておりますので、以下のgoogleフォームにてお申込みください。
[フォーム] https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeGWsn1rxw8TF3KZ3nMHfkhjjq59_bwu77z4wS1dS_umwPMvg/viewform?vc=0&c=0&w=1&flr=0
※Googleフォームが利用できない場合は、所属・お名前を明記して、メールにて直接お申し込みください。
fcaj_info@futurecenteralliance-japan.org

<実施概要>
タイトル:EMICフォーラム2021
イノベーションの「場」はどうあるべきか
~ 日本初の国内外イノベーションの「場」の調査 にみるイノベーション経営と場づくり

開催日時:2021年6月18日(金) 15時 ~17時15分
開催方法:オンライン(ZOOMを利用します。申込者には前日までにURLをお知らせいたします)

アジェンダ: 内容は変更になることもございます

15:00 FCAJオープニング 紺野登(FCAJ代表理事/慶應義塾大学 特別招聘教授)
15:05 趣旨説明 (*海外ビデオメッセージも予定)
15:15 「場」のリサーチ結果報告:「EMICサーベイが示すイノベーションの「場」への示唆」
・成果を上げている場とそうでない場の違い
・日本と海外の違い
16:00 パネルディスカッション:「EMICサーベイによる気付きと今後の活動方針」
[パネリスト]
小島健嗣氏 (富士フイルムホールディングス株式会社 CTO室 Open Innovation Hub 館長)
川島興介氏 (中央日本土地建物株式会社 事業戦略部 係長)
平船さやか氏(株式会社フジクラ 新規事業推進センター つなぐみらいイノベーション推進室 室長)
上田康浩氏 (前田建設工業株式会社 ICI総合センター イノベーションプロジェクトセンター長)
16:45 ゲストスピーチ「リビングラボで新産業を共創する」SUNDRED株式会社 CEO 留目真伸氏
17:00 クロージングスピーチ
「イノベーション経営と場の展望」中分毅(FCAJマイスター/日建設計フェロー)
17:10 ラップアップ
17:15 終了

<ご参考>
●FCAJ:EMICリサーチ
https://futurecenteralliance-japan.org/2020theme/emic

<登壇予定のパネリストが運営している場>
●富士フイルム【Open Innovation Hub】
https://www.fujifilm.co.jp/rd/oih/
●中央日本土地建物【ソーシャルイノベーションハブ】
https://www.chuo-nittochi.co.jp/news/uploads/202009/20200909_so-syaruinobe-syonhabu.pdf
●フジクラ【BRIDGE】
http://www.bridge.fujikura.jp/
●前田建設工業【ICI総合センター】
https://www.ici-center.jp/

以上、どうぞよろしくお願いいたします。

一般社団法人Future Center Alliance Japan
BAO(Ba Architect Office)

【終了しました】第15回トポス会議 5/20「創造的失敗思考 Beyond the Creative Failures ー複眼で新しい世界を築く」

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※トポス会議は2012年に野中郁次郎教授と紺野登教授が発起人として立ち上げた国際会議です。

国内外の賢者による対話の場を設け、直近ではなく将来にわたる重要テーマを共に発見し、

パースペクティブを得る会議として、今回で通算15回目になります。

<開催趣旨>

我々はできる限り「失敗」を避ける行動を促されてきましたが、新型コロナウィルスによるパンデミックをきっかけに顕在化したのは「予定調和」ではなく、失敗を恐れずそれを糧にしながら新たな挑戦をしていくこと、イノベーションを生み出していくことであると考えます。

今回は、オランダのThe Institute of Brilliant Failure(輝ける失敗研究所)からChief Failure Officerを招き、失敗からの知識創造や、失敗を資産にする社会について様々な分野の方を交え新たな社会のあり方を考えます。

(下記にプレスリリースも添付いたします)

<実施概要>

【日時】2021年5月20日(木) 17:00~19:30

【テーマ】「創造的失敗思考 Beyond the Creative Failures ー複眼で新しい世界を築く」

【会場】オンラインZoomミーティング

【プログラム】以下のpeatixのページからご確認ください。

https://fcajtopos202105ja.peatix.com/

【登壇者】

<ゲストスピーカー>

  ・Paul Iske(ポール・イスケ)氏 (「輝ける失敗研究所」最高失敗責任者 Chief Failure Officer, The Institute of Brilliant Failure、マーストリヒト大学教授)

※『失敗の殿堂』(日本語版)が東洋経済新報社より近刊されます。

・小泉 英明氏(日立製作所 名誉フェロー、日本工学アカデミー 顧問、FCAJ特別アドバイザー)

・堀江 愛利氏(Womens' Startup Lab代表取締役)

・鬼武 みゆき氏(コンポーザー/アレンジャー/ピアニスト)

<応援ビデオメッセージ>

・Truls Berg(トゥルース・ベルグ)氏(Founder of Open Innovation Lab of Norway)

・山口 周氏(独立研究者/パブリックスピーカー/著作家)

<発起人・主催者>

・野中 郁次郎(一橋大学 名誉教授、トポス会議発起人、FCAJ特別アドバイザー)

・紺野 登(ECOSYX LAB代表、トポス会議発起人、FCAJ代表理事)

・中山 こずゑ(帝国ホテル 社外監査役、TDK及びいすゞ自動車 社外取締役、FCAJ理事)

・島 裕(中曽根康弘世界平和研究所 主任研究員、FCAJ理事)

【言語】日本語、英語(同時通訳あり)

【参加費】FCAJメンバー:1,500円(税込)

【お申込み】以下のpeatixのページからお申し込みください。

https://fcajtopos202105ja.peatix.com/

【お問合せ】FCAJ事務局 (Eメール:fcaj_info@futurecenteralliance-japan.org)

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2021年度メンバーシップのご案内

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2021年度メンバーシップのご案内

FCAJの2021年度メンバーシップのご案内です。
2021年度のプログラムを4月より開始するにあたって、2020年度活動や2021年度活動方針、メンバーシップの種類や金額についてまとめた『FCAJ2020-2021活動紹介資料』を公開いたします。
本ページの下部よりダウンロードできるようになっておりますので、是非ご活用ください。
また、これまで法人会員のみ参加頂いていたFCAJですが、皆様のご希望を受け、今年度(5月)より個人会員の受付を開始予定です。こちらも5月以降準備が整いましたらご案内いたしますのでしばしお待ちください。

メンバーシップへの参加にはいくつかのプロセスがございます。
ご希望の方はまずは事務局へメールまたはContactよりご連絡ください。

はじめに

2020年度は、COVID-19の影響でリアルな場での活動を限定せざるを得ない状況でしたが、 一方でデジタルシフトも進み、参加者の国籍や年代などの多様性が増したり、 コンテンツのアーカイブによるナレッジの蓄積、ウェビナーの開催、プレスリリースの発信など FCAJ活動の幅が広がる一年となりました。

また、今年度FCAJが実施したEMIC(イノベーションの場の評価モデル)サーベイによると、 6割以上が、コロナ禍において「ますますイノベーションの場が重要になる」と回答されています。 一方で、その目的が十分に浸透していなかったり、イノベーションマネジメントが不十分などの課題も 浮き彫りになっています。

環境、テクノロジー、社会経済、国際情勢などが激しく変化する中で、 個人のマインドや組織の構造が従来の延⻑線上で硬直したままですと、世界から取り残されてしまいます。 中⻑期的な未来への責任を自分ゴトとして捉えアクションを起こすことが 社会全体の行動変容につながります。

FCAJは2021年度も引き続き、知識創造社会を目指すプルーラルセクターとして、ビッグピクチャーを構想し、 イノベーションエコシステムを駆動してまいります。

これまでの参加メンバー(組織)

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2020年度の主な活動

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メンバーシップの種類と参加資格について

メンバーシップの種類は3つございます。それぞれでプログラムへの参加資格が異なりますのでご確認ください。

  • エコシステムパートナー(法人/民間企業)

  • パブリックパートナー(法人/行政・自治体・大学・研究機関・NPO等)

  • シチズン(個人)

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最後になりますが、FCAJについて簡単な説明を改めて掲載いたします。

FCAJについて

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以上です。

詳細の活動内容や金額についてはPDFに詳細がございます。
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