フィンランド第2の都市エスポーはアアルト大学の教育機関や国立研究所がコンパクトに集まり、マイクロソフト、ノキアなどの世界的企業をはじめスタートアップの本社も軒を連ねる北ヨーロッパ最大のイノベーションハブです。
そのエスポー市とVTT技術研究センター等が今夏に立ち上げたSmart City Innovation Clusterのグローバル連携の推進にあたり来日するメンバーからその構想をうかがい、スマートシティやイノベーションエコシステムについて議論しました。
環境負荷の低い人の流れを生み出すBeyond MaaSをはじめ、都市のあらゆるデータを統合しスマートシティの未来の価値をシミュレーションすることで最適な意思決定につなげるなど、先駆的なデジタルプラットフォームの構想を共有いただきました。
またフィンランドでは機会の平等がとても重視され、No one left behindのポリシーで誰もが社会の恩恵を受けるような、市民参加型のまちづくりが図られています。と同時に、資源は借り物であり、次世代へ返すものであるという意識のもと、サステナビリティが前提で、その上にビジネスがあるという視点も、示唆に富むものがありました。
※フィンランドは2022年度の世界幸福度ランキングで5年連続1位
※エスポー市は2018年の「世界で最も知的なコミュニティ都市」に選出され、「ヨーロッパで最も持続可能な都市」を過去2年連続受賞
※VTT技術研究センターは、フィンランドの科学技術イノベーションを牽引する国営の応用研究センター