FCAJアカデミーは、SHIBUYA QWS(*)との共催により、「都市・コミュニティの新たなビジネス機会」を洞察し、構想力を涵養する企業向けリカレント教育プログラムを実施しました。
リカレント教育の重要性が社会的にクローズアップされる中、FCAJ流イノベーション人材教育のプロトタイピングを企図したものです。
7月26日から10月11日までの全7回、SHIBUYA QWSが連携する6つの大学(東京大学、東京工業大学、東京藝術大学、慶應義塾大学、早稲田大学、東京都市大学)の協力のもと、多元的な専門領域(**)から「アフターコロナ時代の都市サービス」を学び、俯瞰的な視座から新たなビジネス機会の“方向感”を洞察することを目的としました。プログラムでは、動画による事前学習、専門家によるインプット、専門家自らのフィールド経験をケースとする受講者同士の対話、自らの問いの考察(目的の構想)を繰り返しました。
FCAJとSHIBUYA QWSの会員企業を中心に24名が参加し、うち6回をSHIBUYA QWSで対面開催しました。久しぶりのワークショップと言うこともあり、会場も(静かに)盛り上がりました。最終回はQWSスクランブルホールの舞台に上がり、ビジネスの構想につながる自らの「問い」を発表、イノベーションの専門家と若手アントレプレナーからのフィードバックを受けました。事後のアンケートでは、9割の受講者が新しい気付きを得たとのことで、さらに7割強がここでの気付きは自社に持ち帰って活かせるとの感想を寄せられました。
今回の取り組みは、大学内から社会との接点が多いフューチャーセンターへとリカレント教育の「場」を取り出し、互学互酬による新たな「学びのカタチ」を試行したものです。「多様な専門領域に跨がる知見」、「複数大学の専門家とのネットワーク」、「異業種とのフラットな対話の機会」、「問いを軸とするプログラム構成」という点に評価いただきました。
日常の仕事生活を送りつつ、人と人の関係性を“新結合”し、新たな価値を創ろうとの思いを共有するコミュニティ作りこそが、目指すべきリカレント教育のスタイルということを実感するプログラムとなりました。(*)https://shibuya-qws.com
(**)民鉄ビジネスの現況、アート思考、IoTセンシング、データマネジメント、エネルギーDX、知識創造経営、コミュニティデザイン、アントレプレナーシップ、総合デザイン工学、システムズ・エンジニアリング
■プログラム概要はこちらもご参照ください
稼働紹介 FCAJアカデミー「構想力を高めるリカレント教育プログラム」