オープンイノベーションプログラム

ナレッジシェアビジット#8「心理的安全な場」を開催

8月30日に通算第8回目となるナレッジシェアビジットを開催し、「心理的安全な場」をテーマに、富士通、豊田通商、日建設計によるオーナーで議論しました。

社内チームでの関係づくり、企業内のナナメの関係性、個人間のポジティブなコミュニケーションなどオーナー各社の問題意識と取り組みをお話いただきました。

チームの多様性を活かすには、パーパスの下で、個人のモチベーションを高めつつチームとしての信頼関係を築くことが重要で、企業内や企業間に、どのような「居場所」や「関係性」をつくるかなど活発な意見交換がなされました。

心理的安全性は、社員のエンゲージメントのみならずイノベーションを生み出す上でも組織のソフトファクターとして欠かせない要素であることが再確認されました。

<プログラム構成>

1. テーマトーク「イノベーション風土としての心理的安全性」 :FCAJ片岡理事

2. オーナープレゼン(活動紹介、課題提起など)、Q&A

 「組織やチームが価値創造にチャレンジするカルチャーと場のデザインとは?」:富士通

 「マネジメントとミドルの間の心理的安全性の構築に向けて」:豊田通商

 「失敗を資産にする技術者集団のチャレンジを!」:日建設計

3. 対話セッション(ブレイクアウトルーム)

4. ラップアップ

ナレッジシェアビジット#7「場を通じたコンセプトメイキング」を開催

昨年度(2021年度)から引き続き今年度もナレッジシェアビジット(メンバー間で互いに活動や場を紹介し合い、対話を通じて学び、共創のきっかけをつくる)を行っています。

6月22日に通算第7回目を開催し、「場を通じたコンセプトメイキング」をテーマに、議論しました。

“みる”技術を軸に未来を描くプラットフォーム’envisioning studio’を展開されるコニカミノルタ、霞ヶ関にて新しい官民共創によるコンセプトデザインを試行している中央日本土地建物、様々な領域のメンバーや最先端テクノロジーの新結合を促すMIRAI LAB PALETTEを運営する住友商事、などから活動紹介や課題提起いただきながら、場を通じたコンセプトメイキングを考えました。

<プログラム構成>

1. テーマトーク「場から生み出すコンセプト」:FCAJ加藤理事

2. オーナープレゼン(活動紹介、課題提起など)、Q&A

 「新たな価値を共創するために、わたしたちがenvisionできる未来とは?」:コニカミノルタ

 「新しい官民共創のあり方とは?」:中央日本土地建物

 「イノベーションの場におけるKPIとは?」:住友商事

3. 対話セッション(ブレイクアウトルーム)

4. ラップアップ

Z世代が住みたい街を実現するモビリティ社会とは

今回はFCAJ1年ぶり2度目の名古屋開催です。

ネクストジェネレーションといわれるZ世代(1990年代後半〜2000年代生まれ)の立場になり、当世代にとって魅力的な街に求められるモビリティ社会について考えました。

前日のCES (Consumer Electronics Show 2020年1月7〜10日)では、トヨタが都市ビジョンを発表したり、ソニーが自動運転車を披露するなど、モビリティのあり方自体のパラダイムシフトを感じます。経済/環境/社会などの側面でZ世代による社会インパクトが益々ワークフローてくる中、ネクストジェネレーションの価値観を知ることはこれからの社会変革に欠かせません。ワークアウトステージでは、シナリオプランニングの第一人者である東京大学の角和教授進行のもと、2019年に東大の大学院生と考えられたシナリオ3本をご紹介頂いた他、FCAJの若手メンバー等によるテーブルファシリテーションによるこれまでにないグループワークが行われました。

【日時】2020年2月6日(木)13:30〜18:15
【場所】なごのキャンパス(愛知県名古屋市西区那古野2丁目14-1)
【内容】イントロダクション:課題提起 豊田通商、東和不動産

◆インプットステージ◆

インプットトーク1:「アクティビティ起点の持続可能なまちづくり〜社会・環境・産業の視点から〜」三菱地所・エコッツェリア協会事務局次長 田口 真司氏
インプットトーク2:「レジリエンスやサイエンス等の観点から見る未来の都市像」日本科学未来館事業部長・副館長 中西 忍氏
インプットトーク3:「感動させるモビリティとしてのMaaS」小田急電鉄経営戦略部 久富 雅史氏
インプットトーク4:「Z世代の価値観、関心領域について」産業能率大学経営学部教授 小々馬 敦氏

◆ワークアウトステージ◆

ワークデザイン/FCAJ BAO YOUTH 吉備 友理恵氏・東京大学公共政策大学院客員教授 角和 昌浩氏

インストラクション1:「Z世代が考えるモビリティ社会のシナリオ」東京大学公共政策大学院客員教授 角和 昌浩氏
インストラクション2:「Z世代のモビリティ利用シナリオ2040の紹介」東京大学公共政策大学院院生 秀島 佑茉氏 

グループワーク1:Z世代の価値観を共有する 
グループワーク2:Z世代の価値観でまち・モビリティを想像する

産学連携イノベーションのリフレーミング -なぜ産学連携はうまくいかないのか-

2020年最初のFCAJ定例会は日立製作所・「協創の森」にて開催されました。

テーマは「産学連携」です。日本のイノベーション力の主成分である研究開発力、特に基礎研究力の低下は明らかになっています。そのボトルネックの一つが産学連携です。
ところが、産学それぞれが、単に連携したり、単独で解決しようとしても限界がある、というのがFCAJの見解です。「プルーラル・セクター」のような触媒になる場や仮想的組織が不可欠です。

いつもとは異なる視点で、各企業、文部科学省、経済産業省、大学から、産学・官民の関係者が今後の産学連携のプロトタイプにつながる構想についてオープンに、活発かつシリアスに議論しました。

【日時】2020年1月24日(金)13:30〜18:15

【場所】日立製作所「協創の森」(国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地)

【内容】
◆インプットステージ◆
「新産業創出による社会変革を進める産学連携プロセスとエコシステム」事例紹”European Cluster Collaboration Platform”などの取り組み:FCAJ代表理事 紺野 登氏
インストラクション1:「共創の先にあるもの:現実社会と向き合う産学ラボと地域エコシステムの形成」日立製作所
インストラクション2:「産学連携のビジョンと課題~これまでの官民FCの振り返り~」文部科学省産業連携・地域支援課長 斉藤 卓也氏、経済産業省大学連携推進室長 川上 悟史氏

ゲストトーク1:「”One Earth Guardians”プログラムや、フィンランドでのバイオエコノミー実践における意識改革」東京大学農学生命科学研究科准教授 五十嵐 圭日子氏
ゲストトーク2:「社会善・共通善をベースとした成長ビジネスのアイデアと仕掛け・仕組みと人材」SUNDRED株式会社CEO 留目 真伸氏
ゲストトーク3:「倫理的羅針盤としてのアカデミアの役割と今後の多元的な組織や人材連携」FCAJ特別アドバイザー、工学アカデミー上級副会長、日立製作所フェロー 小泉 英明氏


◆ワークアウトステージ◆
ナビゲーター/FCAJ BAO 沖田 京子氏
インストラクション:「産学連携におけるアイデアからエコシステム形成に向けたブリッジング機能をいかに働かせるか」
グループワーク1:ブリッジング機能・組織の在り方についてグループトーク
グループワーク2:アクションプラン(プロトタイプ)の構想

200125_Photos1.jpg

霞が関・虎ノ門エリアの官民共創へのチャレンジ-プルーラルセクターと場のネットワーク-

2019年FCAJ第6回定例会は霞が関・虎ノ門エリアの官民共創へのチャレンジです。
イノベーションの場は企業に限らず、政府・自治体でも重要で、単なる従来の「審議会」方式とは異なる、よりオープンな未来「政策構想」型のありかたが求められています。また、民間企業の側も自社だけ、産業界だけでは社会的なイノベーションの実現は難しいのが現実です。そこでFCAJではかなり前から「官民FC」として、FCAJ方式の企業と省庁・共創の場のデザインを試行錯誤してきました。
今回はFCAJメンバーの日本土地建物さんのコワーキングスペース、「SENQ霞が関」にて、この試みをさらに一歩進めるエポックとなる会議(ワークアウト)が行われました。省庁、企業からの参加者によって、霞が関・虎ノ門エリアを官民共創の街とする構想、プルーラルセクターとしての役割、他の官民の場とのネットワークなど、場の実現に向けての対話が行われました。近々こうした試みが具現化することになるでしょう。

【日時】2019年12月23日(月)15:00〜18:00
【場所】SENQ霞が関(東京都千代田区4霞が関一丁目4番1号日土地ビル2F)

◆インプットステージ◆
オーナートーク
(1)「官民連携FC設置の背景、仮説、課題認識の共有」日本土地建物株式会社 川島 興介氏(2)「官民共創コミュニティの活動報告と課題」株式会社Publink 栫井 誠一郎氏

インプットトーク:官の立場
(1)「未来対話ルーム設置背景、目指す姿、課題認識」経済産業省産業創造課 小島 直人氏

(2)「官民連携の実態」富士フイルム株式会社 塚本 直樹氏(元内閣府出向)

ピッチトーク:民の立場
(1)「民間拠点FC/ICの理想や課題、官民FCへの期待など」株式会社日立製作所 沖田 京子氏、富士フイルム株式会社 小島 健嗣氏

◆ワークアウトステージ◆

グループワーク