【開催報告】第8期定時総会を開催しました

FCAJの第8期定時総会を5月28日にコクヨのTHE CAMPUS(https://the-campus.net)にて開催しました。第1部の総会に続き、第2部では「未来志向のリーダーシップ」をテーマに共同代表理事による対談や、それを踏まえてのグループ対話などを行いました。

■当日のプログラム

・第1部(15:00-):第8期定時総会

・第2部(16:00-):FCAJ共同代表(山際理事、中山理事)の対談「未来志向のリーダーシップ」

・第3部(17:00-):第2部対談を受けてのグループ対話

・ラップアップ(17:45-)


第1部の総会では、2023年度の活動実績と2024年度の活動計画の報告に続き、決議事項では2023年度の決算書類と理事・監事の重任を承認いただきました。

第2部は、齋藤理事によるコクヨ「THE CAMPUS」の紹介に続き、FCAJ共同代表の山際理事と中山理事による対談が行われました。

山際理事からは、豊田通商時代に人事制度の変革やトーメンとの合併の際に、関係者とのオフサイトミーティングを重ねて相互理解を深めて推進した話や、若手有志で自社の未来を語り合う議論を役員を上手に巻き込みながらトップ層へ提言し採用されたことなどを通じて、本気で本音の対話ができる場によるミドルアップの重要性を提示されました。

中山理事からは、日産自動車、横浜市文化観光局長、パシフィコ横浜CEOを経て、現在は様々な社外取締役を務めている経験から、都市における場のリーダーシップについて語られました。特に横浜市でのロープウェイやセグウェイの社会実装をはじめ、人気アニメとのコラボイベントなどでテーマパーク並みの賑わいを実現した背景から、都市のイノベーションには規制緩和や住民との協調が不可欠であり、トップとしてのアカウンタビリティやコミットメント、スタッフへのフォローなどの重要性を強調されました。

その後の質疑応答では、企業が社会課題に取り組む上で、自身が一市民として感じている課題感を大事にすることや、井の中の蛙にならないように自身の無知を自覚し社外に目を向けること、本気本音で対話するためにロールプレイで相手の立場になるのも有効であることなどが語られました。

第3部のグループ対話では、社内でイノベーションが起こるためには社員を信頼して権限移譲することや、ミドルが内省を通して感情的に1人称で考えさせると同時に組織を動かす上での力学を理解し駆使すること、さらには組織内のサイロを壊す上で人事評価の割合を自部門と他部門への貢献を50:50にすること等々が挙がりました。また短期的な売上に固執しがちな中で、売上以外の社会インパクトを可視化して評価するようなインパクトファイナンスの考え方や、社外での議論の盛り上がりを自社へ共有する上での課題なども挙げられました。


THE CAMPUSについて(以下、コクヨH Pより引用)

  THE CAMPUSは、コクヨ株式会社が運営する「働く・暮らす」の実験場。元はオフィスビルだった建物の一部を開放し、どなたでもご利用いただけるパブリックエリアを新たに創設しました。オープンなラウンジや公園、ショップ、コーヒースタンドなど、親しい仲間と語り合ったり、ゆったりと過ごせる街に開かれた環境を通して、多様で豊かな混ざり合いを生み出していきます。