2月22日に通算第10回目となるナレッジシェアビジットを開催し、「都市とイノベーション」をテーマに、小田急電鉄、三井不動産によるオーナーで議論しました。
都市とイノベーションの関係について、冒頭に紺野理事からInnovation City(イノベーションの温床となる都市空間)、Entrepreneurial Urbanism(イノベーションで持続的成長する都市)、Urban Entrepreneurship(都市型社会のイノベーター)などの視点が提示されました。
続いて小田急電鉄からは、地域のエンゲージメントを育む下北線路街「BONUS TRACK」や、廃棄物収集&資源循環のスマート化を図るウエイストマネジメント「WOOMS」をご紹介いただき、支援型開発で住民参加の余白をつくることの重要性を示していただきました。
三井不動産の北米イノベーションディストリクトの視察報告からは、キャンパスオフィスによる産学連携の事例や、人の感情を動かす環境づくりが職場としてZ世代を惹きつけることを共有いただきました。柏の葉スマートシティの事例では、街そのものを実証フィールドとして、住民のデータを活用したヘルスケアサービスや、モビリティ・エネルギーの実証実験など、ハード、デジタル、コミュニティからなるプラットフォームの運営実態をお話しいただきました。
都市にヒューマンスケールのコミュニティを取り戻すことで、「都市課題×テクノロジー×新たなビジネスモデル」による社会インパクトをもたらすイノベーションが生まれることも気づきでした。
<プログラム構成>
1.テーマトーク「Urban Entrepreneurship 〜都市が生み出す起業家精神」 :FCAJ紺野代表理事
2.オーナープレゼン(活動紹介、課題提起など)、Q&A
「市民をエンパワーメントするコミュニティマネジメント」:小田急電鉄
「北米に見るイノベーションディストリクトへの挑戦」:三井不動産S&E総研
「柏の葉スマートシティにおけるイノベーション創出」:三井不動産
3.対話セッション(ブレイクアウトルーム)
4.ラップアップ