企業単独ではなく社会とつながるオープンイノベーション2.0では、社会や顧客の機会やニーズを企業の資源と繋げていく場が鍵になります。そこでデザイン思考をはじめとして、デザインという知的資源を有効に活用すべきだと考え、あらためてデザインと産業や経営との関係に向き合うために2022年度にデザインラボという研究活動を進めてきました。
具体的には、FCAJ構想の場のテーマ(サーキュラーソサエティ、サイエンスコミュニケーション、リビングラボ)を議論する中で、デザインの役割や価値を見出してきました。
多くの企業で「イノベーションへの道筋が見えない」「短期志向のため長期的な取り組みが難しい」という課題に直面していますが、マクロ的な論理とミクロ的な視野狭窄の相互理解を促す手法や表現をデザインという行為が媒介すると「人」の視点が入り、自分ゴトとして納得しながら行動変容や意識改革が促せます。
デザインは、アフォーダンスやメタファーを駆使し人に寄り添う界面を新たに創り、人と社会の関係性をカタチとして与える一つの方法であり、それを組織的に実現することがデザインマネジメントでもあります。
デザインラボの活動から見えてきた考察をまとめたレポートのサマリページを以下よりご覧いただけます。