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第16回トポス会議サマリーレポートを公開いたしました


今回で通算16回目となりますトポス会議※を開催いたしました。
議論のサマリーをまとめたレポートをダウンロードいただけます。是非ご覧ください。

第16回トポス会議のテーマは「新生命産業の共創」、
300名を超える登録者の中から250名の参加者を得て、大盛況のうちに終了しました。
参加者数だけでなく、国内外からの参加もあり、これは本当に重要なことだと思います。皆さんと素晴らしい通訳の方々にあらためて感謝申し上げます。

以下は非常に感動的な場面を簡単にピックアップしてみました。
武部先生の基調講演では、個人ベースの医療(既存の医療システムの破壊的イノベーションにつながる)についてのお話がありました。そして、新しい医療システムの台頭、INVENTION:日本に不足しているクリエイティブな部分の重要性。

Dr.Amy Webbの合成生物学に関する刺激的なメッセージ:生物学とデジタルの融合がもたらすインパクトは、未来の産業を垣間見せ、そのリスクに私たちを目覚めさせました。

その後の新産業共創のためのトポスでは 下記が議論されました
1)目的が圧倒的に必要。実践には、倫理に基づく目的が社会的価値と経済的価値を統合する役割を担う。
2)社会的意識-利他的意識と精神性を持った新しい人材:インタープレナーが求められている。
新産業共創とは、新しい文脈、生態系を作ること。電気自動車を作るだけでは、イノベーションでも新産業でもない。いろいろなものをつなぐだけでなく、場(文脈)を形成することができる人たち一人のとんがった人間ではなく、ネットワーク化された人たち
3)産業形成には生態系が不可欠。場がなければ、試行錯誤もできない。経済価値を超えた価値を含む、産業としてのエコシステム4重螺旋の条件新生命産業は、従来の意味や定義における産業ではないことが認識されました。
そして最後に、野中先生から次のような言葉がありました。
科学技術よりも芸術や人間性が優先されること。新生命産業の共創とは、私たちの生き方や存在意義を問うことである。実践的な知恵、賢慮が重要であること。相互主観性、共感に基づく知的戦いの場(トポス)の重要性

以上のようなメッセージをいただきました。トポス会議は、一過性のイベントではなく、つながって継続する「場」です。また、会議のテーマをより深く議論し、さらに広めていくための活動も計画しています。

<実施概要>
【日時】2022年4月6日(水) 16:00~19:15
【テーマ】「新生命産業の共創 〜構想力が築く未来」
【会場】オンラインZoom Webinar

※トポス会議は2012年に野中郁次郎教授と紺野登教授が発起人として立ち上げた国際会議です。国内外の賢者による対話の場を設け、直近ではなく将来にわたる重要テーマを共に発見し、新たなパースペクティブを得る会議です。

【お問合せ】FCAJ事務局BAO (Eメール:fcaj_info@futurecenteralliance-japan.org