社会課題が複雑化するなか、産官学民の多様な関係者が多層的に連携・共創して解決を目指すオープンイノベーション2.0を推進する人材が求められています。そのあり方を学ぶアカデミーの第2回を9月19日に霞ヶ関の官民共創ハブにて開催しました。
【全3回の目的と構成】
自分を知り(Will発掘)、社会課題を知り(SDGs進捗、日本の現状)、自社のサステナビリティへのコミットメントと照らし合わせて、共通の駆動目標(共創テーマ)を創出し、実行に移すための「場のリーダーシップ」について理解を深める。
・第1回(6/21)「自身の使命感やダイナモ力を呼び覚ます」
・第2回(9/19)「自社の目的を踏まえ、社会課題を解決するビジネスを構想する」
・第3回(秋に予定)「場のリーダーシップを発揮する」
【第2回「自社の目的を踏まえ、社会課題を解決するビジネスを構想する」】
<日時>9月19日(木)15:00-18:00
<講師>小原 愛氏(FCAJ 理事、(一社)Japan Innovation Networkディレクター)
<プログラム>
Part1:社会課題を見極める!
1. レクチャー:イノベーションのための目的工学
2. 個人ワーク:Willの振り返り(or 設定)と小目的の設定
3. レクチャー:社会の大目的としてのSDGs
4. ワークショップ①:解決する社会課題(大目的)を設定する
Part2:社会課題を解決するビジネスを構想する!
5. ワークショップ②:社会課題を解決する中目的(駆動目標)を考える
6. ワークショップ③:中目的を達成するビジネスを考える
7. 発表・レビュー
8. まとめ
事前課題として、参加者が自身の会社・組織の理念・経営戦略・サステナビリティ戦略を「統合報告書」「アニュアルレポート」「中期経営計画書」などで確認し、SDGsの達成に関係がありそうな内容を書き出していただきました。そうすることで、自身のWillと大目的としてのSDGsに照らし合わせて、自社事業につながる駆動目標を設定することが可能になります。
参加者からは、「B to Bの企業がどう社会課題と繋がるか、民と繋がるか考える良い機会だった」、「(グループワークでは)全員業種は異なるのに不思議とビジネスで繋がれるのだという気付きもありました。異業種交流の重要性を再認識しました」「一度通して自分のwillから実際ベースのプロジェクトまで考えるということをしたのは、自分としてもいいトライでした」等々の感想が寄せられました。
SDGsのような共通善の中から、グループワークを通じて個々人の多様なWILLと各社の経営戦略が重なる共通のパーパスをつくり出すことが、産官学民によるオープンイノベーション2.0の起点になることを確認しました。